画譜のへや、みなさまありがとうございました…!!!!

写真と絵とのグループ展「画譜のへや」が無事に終わりました!お越しくださった皆さんほんとにありがとうございました。なんだか夢のような2週間…特にここラスト2日間。土曜のダンスイベントも大盛況&とっても素晴らしくて、ほんとにこんな時間が生まれて立ち会えて幸せすぎました。

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↑リハ中?休憩中?のひとこま。左が津曲晴子さん、右がつらくも七瀬さん。

◇津曲晴子(つまがりはるこ)

6歳より新体操、クラシックバレエジャズダンスを習い旭丘高校筑波大学でダンス部に所属。卒業後はソロやsen×haruとしてデュオの作品を創作・発表をしている。また「名古屋でもっとコンテンポラリー・ダンス」と掲げナゴコンを結成。作品発表の場やダンスに触れる機会を増やすことで、ダンサーの成長とコミュニティーの形成、ダンスファンを増やすことを目的に活動している。自然と呼吸をするように、水が上から下に流れ落ちるように、踊ることが好き。自分にしかない表現を、現在模索中
ナゴコン:https://www.facebook.com/nagocondance


◇つらくも七瀬(ななせ)
1994年生まれ 名古屋大学農学部在中
2011年より愛知県内で演劇を始めたのをきっかけに、役者だけでなく、ダンスや絵画でも表現活動を始める。絵画では、空間を体で感じるときの、静かな気持ちを形にしてみたりしている。色や音や物の印象をすくいだして相互に混ぜるのが好き。二年前より、劇団「廃墟文藝部」や「あつまる生物みみくらげ」のダンス監修を担当。身体を動かすことで、気持ちも動いていくことに興味がある。肉体と精神が触れあうように踊りたい。
https://twitter.com/turakumo12


津曲さんのダンスをはじめて見たのは鈴村由紀さんがオーガナイズしているダンスイベント「ハポンdeダンス」でした。そのあと去年、常滑丸久旅館さんのイベントなどでご一緒するうち、あたりの空気をまとい、変えてしまう姿に、すっかりファンに…。つらくもさんは今回画譜のへやに絵で参加されていますが、まあただ者ではない。。。まあ、何をやっても面白いんですわ。。。そんな2人が今回のイベントのためにタッグを!
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ひとりずつで立ちながらも、瞬間に感じる2人の息の合う様子。また、2人がひとつに見える瞬間もあって… 写真と絵による画譜のへや。この2人が踊ってくれることで、それをまた別の形で可視化してもらえたような気がしました。じわじわと込みあげた…
お越しくださった皆さんには、かなりぎゅうぎゅうな状態と暑さとでご不便をおかけしたかと思いますが(>人<)本当に幸せな時間でした…


そしてそして。。。最終日にもたくさんの方が遊びにきてくださり…

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搬出を終えて、画譜のへやは真っ白なblankaさんに戻りました。


あらためまして、いのちの生まれるへや「ガフのへや」と「音」というテーマから生まれた各自にメイン作品とともにメンバー紹介していきます。(画像掲載許可がまだとれてない作家さんの作品写真は載せれてません〜><)

[ 写真 ]

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しばたその
 https://twitter.com/shibasomo

95年生まれ。高校時代、綺麗な景色を少しでも残したいという思いからカメラを始める。昨年ユニットでクリエイターズマーケット出展。何気ない日常こそなにか特別なものが詰まっていると思い撮影をしている。ライブ撮影もします。


「February 25, 2015」
ご飯の音。料理をつくっているときは世界が広がっている感じがする。算数も音楽も地理も会話も様々なことに触れることができる。その日の晩ご飯はその時しかなくて、そんな一瞬を収めたい。そんな思いで撮影されたある日のトマトクリームパスタ。彼女の写真は素朴で、消えいりそうな愛おしい景色がいっぱいに捉えられていて、胸がきゅんとする。今回の写真は、愛情いっぱいなのだろうな〜 詰まりまくってるな〜 溢れんばかり!っていう感じで「魔法の皿」という絵とパスタからのイメージで「start!」というのを描きました。うにょうにょ迷いつつも、食べて、どこかにむけてスタートきる感じ。


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月永進 http://www.shintukinaga.com/

写真家。1986年生。独学で写真をはじめる。この世界が描き出す風景を通してその根幹に触れたいという想いから、主に風景、自然を対象に撮影をしている。

 

「0│1」
0ではないが1でもない。そんな、物質や事象が体現される前の状態。事象や物事がソレとして認識される前の状態を、写真を用いて描かれた作品。通常は加工を避け対象そのものを捉える作家さんですが「ガフのへや」と「音」をテーマにしたとき、加工も必然となり作家さんとしては挑戦な作品になるのかな、そうして生まれた作品。空気の見えない粒の震えが伝わってくるような、繊細さと静けさ。進さんの写真は強くて凛々しく繊細。このメイン写真と作家さんのイメージとを表現したくなったけど、いや〜難しい…


マック https://www.facebook.com/masato.nakano.5876

85年生。被写体も、写真を見た人も笑顔になれる写真を撮れるように心掛けています。
将来フォトスタジオで働きたいと思ってます。写真を見て少しでも興味がありましたら、来店時声を掛けてくだされば光栄です。


「未来へ向かって歩こう」
希望により載せることできないですが生まれて2日目の赤ちゃんの小さな手と手をとりあう写真や、道行く手をつないでいる人に声をかけ、撮影させてもらった写真たち。マックさんの写真はストレートですねと在廊時に言われたけど、ほんとにそうで、本人もそのままでした。とにかく温かな作品たち。「祝福」という絵を二つ描きました。授かる感じ、それを喜んだり育んだりしている周りの人の感じとか。

 

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やなぎすずみ http://yanagi-009.com/

独学で写真を始める。2014年9月作家活動を開始。2014年12月写真団体「photo holic」副会長に就任。2015年は奇数月にイベント主宰を行い、東京、大阪、名古屋と作品を発表。写真における芸術性を世界に広めるため活動をしている。

「swimming in the womb」
この企画の声かけ人でもあるやなぎさんの作品。wombとは、子宮のこと。生まれてくるまでにたくさんの戦いを勝ち抜いてきて、自分たちは生まれたんじゃないか。そう言っていたやなぎさん。「沸点」と「巡るもの」という作品たちの3点を描きました。やなぎさんは、血を震わせながらものづくりしてる感じがして、怒りにも似ているような、琴線ではなく、何かが触れて、ふつふつと溢れ出すところ。そしてそこから巡る熱い血。そんなイメージです。


[ 絵画 ]

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川瀬夏実   https://twitter.com/nateees

名古屋造形芸術短期大学を卒業後、広告業に就きながら絵を描く。2年半前より、和紙に墨と顔料を使い、イラストを描き始める。自然の中で産まれ、のびのびと大地に根を張る少女たちをモチーフに、独自の世界を育んでいけたらと日々、奮闘中。


「懐かしいあの音楽と」
もうひとりの声かけ人の川瀬さん。ずっと昔から日常の当たり前にある一部だった音楽や絵画。たのしかった音楽も絵も大人になるにつれて考えることが増えてくる。けれど、今回はそういったものがない、ただただ生まれたての音楽のたのしさをイメージして制作されました。和紙にインクや日本画の画材をもちいて描いている川瀬さん。光に透けたときの和紙のやわらかさと線画の繊細さがかわいかった〜

 

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小林広恵   http://studio-q.moo.jp/

武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。卒業制作展優秀賞受賞。トーキョーワンダーウォール2010公募展入選、TWS-Emerging167。公園など身近な自然とフィクションを融合し緑色を主体とした足のシリーズがある。マルシェデアパに参加中(Gallery APA) 他グループ展個展多数、名古屋在住。

 

「snowy」

生きとし生けるものに平等に降りかかる音。夜、高感度カメラやケイタイなどで夜を撮ると、決まって緑色になるそう。見えない音ほど気配を感じるように、目が効かない夜こそ植物の、ざわめきの気配を感じる。そんな見えない気配を緑色にこめて表現された作品。特に近くで見たり離れて見たりしたい。近くで感じる絵の具のさざめきあう音。離れて感じるささやくような音と静けさ。

 

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つらくも七瀬   http://into1the2sea3.wix.com/turakumo12

1994年生まれ 名古屋大学農学部在中2011年より愛知県内で演劇を始めたのをきっかけに役者だけでなく、ダンスや絵画でも表現活動を始める。絵画では、空間を体で感じるときの、静かな気持ちを形にしてみたりしている。色や音や物の印象をすくいだして相互に混ぜるのが好き。

「きこえるもの」

「きこえる」情景を絵に落とし込んだ作品。彼女は絵の展示に参加するのは初めてということですが、常にやりたいことが明確でそれに向かって確実にアプローチしていく様子がすごい。絵にとどまらず、最終日には写真まで撮っててこれもすごく素敵だった。撮られてうれしい写真というのはなかなかない。。。ざわざわざわと、体に音が染み込んでくるみたいな、赤い粒粒を眺めながら、可視化された音から、音を感じることがたのしかったな。


そして私のメイン作品と、そこから写真家さんが生んでくださった派生作品。

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何かが生まれる前には、きっと様々な事象がそのままに存在していて、何らかの偶然であったり、事象らがが重なったとき、奇跡みたいに、その重なり合いから、生まれてくるのだと感じます。生まれるということは、ほんとうにロマンチックで、難しいことだと思う。
まず、そのままに、それぞれの事象が、ちゃんと存在していないといけない。こないだのハポンで反省しちゃったことに通じるけど。。。笑 それぞれが、そのまんまに存在してぶつかったり、重なり合ったりしながら、生まれるもの。

グッズもいろんな方に手にとっていただけて、遊んでもらえてうれしかった〜。そして自分だけだと気づかない遊びが生まれてて、面白かった〜!みなさまありがとうございましたm(_ _)m



こんな8人でお送りした画譜のへや。もっと展示がまとまる方法とかもあったし、反省もしているのだけど、最終日に来てくださった方が、それぞれの作品は様々だけど、互いに意識もしあっているのを感じて良い。といってくださって、すごくすごく嬉しくなりました。

作る過程は大変さを含めてすごくたのしかったのですが、それが自己満足でなくお客さんにもたのしんでもらえるのか?少し不安もあったけれど、かなりの人が「面白い」と言ってくださって、すごく嬉しかったし、ああ展示もこれでいいんだなと思いました。私は常にやりたいこと、自分のわくわくすることをやるのが大切だと思ってて、そしてそうした表現が一番に伝わると、作品制作やそれを見ていただくことを通して、ありがたいことに信じることができているのだけど、展示も一緒だったのだ…!その、わくわくすることに、ともに向かっていける、つくっていけるメンバーと出会えたことがほんとうに幸せで、ただただ感謝しかない、やなぎさま、川瀬さまありがとう。。。(ー人ー)

やりたいことに対する精度は、まだまだ高められたよなぁと課題も見えたり、これだけで終わってしまうのはもったいなく、そして寂しい。。。ので、また来年もぜひできたらという話もあります。そのときには、さらに成長した8人が出会い、何が生まれるか…?どうぞどうぞ!またご覧になってください^人^


汗だっくだくになる、危険なほどの暑さのなか、お立ち寄りくださった皆さん、そしてメンバーの皆、本当に本当にありがとうございました………!!!!!!



こないだツイッターにつぶやいたのですけど前に観た映画のRENTで「戦争の反対は平和じゃない、創造だ」ってことばがあって、最近よく思い出します。人と共にものづくりできるって、その最たるものじゃないかなとか…。まさかこんな風に日々を過ごせてるとは思ってもみなくて、人生こんなもんかなぁ〜…って思って過ごしていた日々のほうが長いし、そのときのことも明瞭に思い出せるから、本当に不思議でたまらないけど嫌いだった鶴舞線にのって、気づけばたのしく出かけている。今のほうがずっとずっとその頃よりも我が儘に生きているし、どんどん我が儘になっているのにな。その我が儘につきあってくれる人と出会えてるからかな、そういうのを許してくれる人と出会わせてくれることにただただ感謝しかないです…;;今回の展示づくりそのものや、誰かとともに何かをつくることが、すごくたのしくて、そして難しくて、だからやっぱりたのしくて、絵だけに限らずにものづくりしながら平和をはじめていき、謳歌していきたいなぁと思ったりします。といいながら、ただただたのしいことがやりたいだけだけど…笑


めちゃくちゃ長くなってしまいましたが、この展示づくりや、在廊時のお話、メンバー同士のお話から得たことまだまだありすぎるので、それは個人的にまとめることにして、これからの活動で、また生かし表現していきたいと思います!!!ありがとうございました…!!!!!